フィリピン・セブ島の治安について
今回はフィリピン留学で最も気になる話題であるフィリピン・セブ島の治安について自分の経験を踏まえて書いてみたいと思います。
私は2011年からフィリピン・セブ島で暮らしています。その間、5回の引っ越しを経験し、一軒家、アパート、タウンハウス、ホテル(ホテルキャンパス)、コンドミニアムにそれぞれ数年ずつ住みました。
幸いにもこれまで一度も怖い目にあったり、トラブルに巻き込まれたことはありません。唯一危なかった体験としては、不注意で側溝に落ちてしまったことぐらいです。(病院で破傷風の注射を打ってもらいました)
さて、今から過去の自分の行動を振り返り、なぜトラブルを避けて通ることができたのか考えてみようと思います。
日頃から意識していたことは次のとおりです。
- 治安が悪そうなエリアには近づかない
- 夜は一人で歩かない
- 初めて行く場所は夜に一人で行かない
- 24時間警備員のいるところに住む
- お酒を飲むようなところに行かない
- 道を歩くときは車道からできる限り離れて歩く
- 日本人が目立つ存在であることを忘れない
- 失くして困るものは持ち歩かない
では詳しく見ていきましょう。
治安が悪そうなエリアには近づかない
フィリピンには明確な貧富の差が存在しています。
そのためセブ島にも治安の良いエリア、普通のエリア、悪いエリアが存在します。
一般的にダウンタウンと呼ばれるエリアやその周辺の貧しい方々が住むエリアは治安があまり良くないといわれています。
そういったエリアは人口密度が高く、混沌としており、外国人はあまりいません。普通のフィリピン人でも警戒しながら行くようなところに日本人が入れば当然目立ってしまいます。リスク回避において、目立つ行動は避けたほうが賢明です。
このようなエリアにはあまり行きませんでしたが、行かなければならない時には明るい時間帯に、そして知り合いのフィリピン人複数人と一緒に行くようにしていました。
面白そうにみえる場所でも、リスクがある所には近づかないということは常に肝に銘じていたことの一つです。
夜は一人で出歩かない
暗くなったら単独で歩くことは極力避けていました。
セブ島の夜が危険だというわけではなく、暗くなったら一般的に危険や予期できないことが起こる可能性が上がるため、慣れていない道や人気のない道は絶対に一人では歩きませんでした。
また、暗くなっても街灯があり、人が多く通っているような道は警戒心をもちながら歩くようにしていました。フィリピン留学中は夜の一人歩きは気を付けてください。
初めて行く場所は夜に一人で行かない
知らない場所に行く場合、昼間の明るいうちに行くか、夜であれば複数人で行くようにしてました。
初めての場所では周りの環境がわからずトラブルの際に身動きが取りづらくなります。
夜であればなおさらパニックになることでしょう。
24時間セキュリティガードのいるところに住む
これまで滞在したすべての住居にはセキュリティガードが常駐していました。
そのため外部から知らない人間が敷地内に入ることはありませんでしたが、ドアや窓の施錠は必ず行っていました。
常駐のセキュリティガードがいるかどうかは外国人がフィリピンに滞在する際、重要視すべき点の一つだと思います。
お酒を飲むところには行かない
セブ島にはクラブやパブ、ガールズバーといわれるような夜や夜中にお酒を楽しむ場所が存在します。
お酒とお金がかかわるところには様々な人々の思惑や誘惑があります。
そういう場所には興味がなかったため近づくことはありませんでしたが、もし近づいていたらトラブルに巻き込まれていたかもしれません。
フィリピン留学中にこのような夜の街でトラブルに遭ったという方の話はよく聞くことがありました。
お酒を飲むときは楽しく安全に。
道を歩くときは車道からできる限り離れて歩く
ひったくりと交通事故防止策としておこなっていました。
よくあるひったくりのスタイルは、2人乗りのバイクで後方からターゲットに近づき、後ろに乗った人物がターゲットのバッグを奪い取りすぐさま逃げるというものです。
犯行を行う人たちは簡単に取れるターゲットを探しているはずです。標的にされないように車道からなるべく離れて歩き、バッグは車道とは反対側でしっかりと持ち、早足で歩くようにしていました。
また、歩きながらスマホを見たり、イヤホンで音楽を聞いたり、電話をしながら歩くこともしないようにしていました。
交通事故防止の観点からも車道の近くを歩くのは危険です。フィリピンでは運転が荒い人が多いですし、夜になれば飲酒運転をしている可能性もあります。
日本のように歩行者優先の意識はほぼ皆無なので、自分の命は自分で守るという意識は常にもっていました。
日本人が目立つ存在であることを忘れない
フィリピン人は親日の方が多く、笑顔で親しげに話しかけてきてくれます。
日本人はお金を持っているというイメージをもっている方も少なくないため、お金が絡む話には気をつけましょう。
失くして困るものは持ち歩かない
出かける際は最低限の物のみを持って行くようにしていました。
現金は数千ペソ、パスポートのコピー、カード一枚、スマホぐらいです。
また、バッグは必ずチャックが閉まるものを使い、人混みやタクシーの中で不用意にお財布やスマホを出すことも控えていました。
外に出れば自分のミスでどこかに置き忘れるかもしれないし、取られるかもしれない。
失くなって困るようなものは家で鍵のかかる場所で保管していました。
ここまで書いてみると、すこし警戒心が強すぎたかなと思いますが、このお陰で何事もなく生活してこられたのだろうと思います。
最後に、ここで言いたかったことは、
『多くの危険は自分の行動次第で避けることができる』
ということです。
上でまとめたことを実践したからといってトラブルに巻き込まれないとは言い切れませんが、多くのトラブルを避けられることは間違い無いでしょう。
どうか避けられる危険は回避して、留学生活を存分にエンジョイしていただければと思います。